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  • 審査委員プロフィール

1次審査通過者

2016年11月1日(火)「第39回オリジナルファッションコンテスト」最終審査会を開催。

約400人の観客が見守る中、一次審査を通過し実製作された作品がステージの上を華やかに飾り、

ファッションショー形式による審査の結果、グランプリ1点、準グランプリ1点、ファイブ賞5点が決定しました。

審査結果の総合講評
今回、デザイン・スケッチのコンセプト・イメージは多岐にわたっていました。ファッション・テーマとして、現代社会自体が人びとに必然的に投げかけてくる未来志向的なエコロジー循環、あるいは、否応なしに襲ってくる暗鬱な諸状況に満ちたその空気感の中、それぞれが、しっかりと捉えられていました。その表現方法がより鮮明になってきていることと、さらに、衣服構成の重要な要素である「素材」の考え方が、手の込んだ「装飾的な方向」に大きく定められ、独自の手法で作りこんだクリエーションが圧倒的でした。その結果、構成力としては、今までのシルエット作りや色彩表現などに懸ける比重よりも、デザイン上は「素材」により強い印象を与えるものが目に付きました。コンテストを目指す応募者たちの多くは、現在の衣服の持つ当り前で紋切型の「簡素さ」に、もうこれ以上、耐え切れないという感じを持っているようです。彼らのファッション感性と広がる想像の「力」の自然な発露とも言えましょう。
NPO法人ユニバーサルファッション協会名誉会長 今井啓子

受賞作品詳細

グランプリ

喜びの声

鳥が羽ばたく雰囲気をシルエットでどう美しく表現するかを考え、気持ちを込めて作った作品です。今回、コンセプトが伝わったことや、モデルさんとポージングなどを話し合う中で、インスピレーションを得た映画に興味を持ってもらえたことが、とても嬉しかったです。

受賞者
田中 渓子/たなか けいこ
大阪文化服装学院
制作コンセプト
鳥に襲われる映画からインスピレーションを受け、襲われる日々の気持ちを鳥や羽の形で表現しました。
審査員コメント

人の持つ鳥へのイメージが見事に羽ばたいて、幾何学的で複雑なラインを、歯切れ良く、曲線の人体の上に大胆に巧く纏めた、鮮やかで知的な印象を感じさせるデザインになっています

NPO法人ユニバーサルファッション協会名誉会長 今井啓子

デザイン画の時点で気になっていた作品なのですが、モデルの着用時の印象とデザイン画の空気感が違ったものになっていたのが気になりました。全体の空気感、シェープの流れなど品があります。 パターンの組み立て、素材の千鳥格子も柄合わせがうまく出来ており、総合力のある作品です。

ファッションデザイナー 山縣良和

準グランプリ

喜びの声

海鳥が飲み込んだプラスチック片をどう表現するか、色々な素材を試しました。家族や友達の協力もあって完成したので、受賞は本当に嬉しかったです。今後もシルエットや色が綺麗なだけではなく、意味を伝えられる服を作っていきたいです。

受賞者
兵頭 梨花/ひょうどう りんか
マロニエファッションデザイン専門学校
制作コンセプト
プラスチック片を飲み込んでしまった海鳥から着想を得て、鳥柄キルティングを制作。衣服を通して訴えかける。
審査員コメント

デザイン画の時から可愛いな、と気になっていたのですが、作品としてとてもシンプルな哲学でポップにまとまっていて良かったです。コーディネートの靴も素敵でした。ただデザインのような構築的なフォルムがプラスチックの重さで少し引っ張られていたのが気になったので、軽やかにできるとさらに鳥の飛ぶイメージが出たかもしれません。

ファッションデザイナー 鷺森アグリ

平和の象徴である鳥を使い、環境問題を取り上げたストレートな表現ながら、可愛らしく仕上げた兵頭さんのオリジナリティには拍手。頭からつま先までバランスの意識は高くもちながら、回りくどくなく、第三者との距離が近いところで自分の提案を、世界観を作り上げることに成功しています。

装苑 編集長 児島幹規

ファイブ賞

受賞者
山本 和枝/やまもと かずえ
名古屋学芸大学
制作コンセプト
現在の動物と人間の関わり方と百獣の王のライオンを融合する事で、ステッチと立体的なパターンで表現した。
審査員コメント

ライオンの顔はステッチやパターン、たてがみはフリンジでよく表され、服としても完成されていました。表と裏で、生き生きしたライオンと人間に捉われ生きる希望をなくしてしまったライオンの表情の違いまではわかりづらく、今の時代になぜ動物と人間のかかわりをテーマにしたかったか、端的に伝わりやすいともっと良かったと思います。

繊研新聞社 安部 裕美

受賞者
後藤 凪/ごとう なぎ
名古屋モード学園
制作コンセプト
漫画AKIRAの世界観を表現。
人が服を纏っていたはずが、いつの間にか服が人を飲み込んでしまう。
審査員コメント

AKIRAは私も好きな作品ですが、AKIRA感は残念ながら伝わりづらかったです。ただどの角度で見ても美しかったのと、メリハリのバランスが絶妙でした。お洋服としての完成度は一番高かったと思います。

ファッションデザイナー 鷺森アグリ
受賞者
今枝 眞紀/いまえだ まき
名古屋モード学園
制作コンセプト
アクセサリーの様なキラキラした世界をプリント生地に落とし込み透明リングと共に編み込んだ服を提案します。
審査員コメント

連結部分のディティールがとても面白く、まず目が行きました。全体がカラフルでポップな印象となっていますが、レイヤリングやツイストされたスタイリング次第で、もっと洗練されるものになると思います。

ファッションデザイナー 山縣良和
受賞者
太田 美咲/おおた みさき
名古屋モード学園
制作コンセプト
アフリカの大地の迫力や人々の元気なパワーをダイナミックな柄とシルエットの中に落とし込みました。
審査員コメント

他のコンテストで似たような服を見たことがありますが、太田さんの作品がそれらと異なるのは第一印象の強さだけでなく、着用時の、動きに対する変化が現代的でおもしろい点。そこからインスピレーション源であるアフリカの民族衣装とスポーツテイストのミックスも感じられました。

装苑 編集長 児島幹規
受賞者
表 雅大/おもて まさひろ
名古屋モード学園
制作コンセプト
紙で造形されたアートに着想を得て、トルストイの言葉から一つ一つの波の高まりをプリーツ加工にて表現した。
審査員コメント

デザイン・テーマには「人体の芯から」発せられて「連動する生命の鼓動のように繊細」な服を―とあり、その言葉の表現通りに、美しく、深い色彩感覚で流動的な素材の流れを花のように創出しています。カッティング・縫製技術までを含めて、素晴らしいワークマンシップを発揮しています。

NPO法人ユニバーサルファッション協会名誉会長 今井啓子

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